全国の地域おこしの先進事例が満載 ―産直コペルより―

産直コペル創刊!

農と暮らしの新たな視点を探る



 隔月刊「産直コペル」が2013年8月10日に創刊しました。これまで、産直新聞は長野県を中心に直売所・加工所のネットワークづくりを進めてきました。このネットワークをより拡大し、強固なものにしていくために、全国の地域農業、直売所情報などを発信する媒体です。

 現政権は、強い農業を作るという事に主軸を置いています。しかし、実際に中山間地の農村を支えているのは、直売所などを核にした高齢農家さん達なのではないでしょうか。 私たち産直新聞は地域農業を守っていくんだ!という気持ちで新聞作りを進めてきました。この気持ちを更に前進させ、日本中の中山間地域、農村を応援していきます。産直コペルを通して、地域を応援し消費者に地域の声を届け、地域を盛上げていきたいと考えています。よろしくお願い致します。


「産直コペル」名前の由来



 第二次大戦後の混乱期に青少年にものの見方・考え方を教えた吉野源三郎の名著「君たちはどう生きるか」(岩波文庫)の主人公「コペル君」に因りました。少年期に特有な自己中心的な天動説の視点から脱却し、宇宙の広がりの中に自己存在を見る地動説の視点を獲得する重要性を示す「コペルニクス的転換」からとったニックネームです。


産直コペル創刊号の内容紹介!



 ここで、産直コペル創刊号の内容を紹介致します。


特集1「福島のいま 震災で福島の何が変わったか」



 寄稿頂いたNPO法人素材広場代表横田純子さんは、生産者と福島県の宿泊施設を結び、地元素材を使った旅の企画や提案、素材の受発注などを事業として行っています。東日本大震災、また原発事故に晒された福島の人々の現実、そして思いを直に見、感じて来たからこそ分かる「福島のいま」をレポートして頂きました。


特集2「町・村の時代 特色ある農林業と地域文化で未来を切り拓こう」



 町村会長でもある川上村の藤原村長にインタビュー。TPP参加を目前に控えた日本が考えるべき「強い農業とは」をテーマに語って頂きました。

 また、千葉県の直売所「かしわで」の染谷店長に、震災後、直売所が放射能被害や風評被害等にどのように対応してきたのか、実体験をもとに語って頂きました。

 さらに、地域おこしの現場でライターとして活躍するかくまつとむさんには鹿児島県「やねだん」の村おこしについて、フリーペーパー「Fのさかな」編集長・能登カルチャークラブ代表の佐味貫義さんには「漁業も産直・直売の時代」と題し漁業における直売についてレポート頂きました。

 その他、創刊号にはそれぞれの現場で活躍されている以下の方々に寄稿頂いています。
(順不同)
◆野見山俊夫さん 東京農工大学大学院農学研究院教授(東京都)
◆山口成美さん おおむら夢ファームシュシュ代表(長崎県)
◆須山一さん JA雲南営農部 次長兼特産課長(島根県)
◆中村敏樹さん 有限会社コスモファーム 代表(香川県)
◆檀上理恵さん 道の駅たかの(広島県)
◆森岡亜紀さん 全国農産物直売ネットワーク(東京都)
◆根本和洋さん 信州大学大学院農学研究科助教(長野県) 

 地域農業の現場で働く人々の声、思い、そこから浮かび上がる課題、運営者だけでなく消費者の方々も「コペル」をプラットフォームとして語り合える場としていけたらと思っております。 

(平成25.8.15)
産直コペルとは

全国の直売所や地域おこしの先進事例が盛りだくさん!「農と暮らしの新たな視点を探る」をテーマに、日本各地で地域おこしに奮闘する人々を取材した隔月発行の全国誌です。購読のお申し込みはこちら! 年間6冊3,300円(税・送料込み)です。

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