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産直コペルvol.22のご紹介!

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◆本号では、「農産加工の今」と題した特集を組みました。
「地方創生」や「6次産業化」が進む地方において、
可能性のある農産加工はどのような展開を見せているのか?

(1)加工技術の新段階とその活用(山際食彩工房=福島県)
(2)伝統的食文化の継承と新展開(木曽すんき=長野県)
(3)直売所に併設された高付加価値のジュース加工(産直あぐり=山形県)
(4)地域の農業を主軸とし地域全体を巻き込んだ商品開発(みなみの里=福岡県)
を取材し、各先進事例に迫りました。乞うご期待です!


◆「農家を訪ねて」では、長野県松本市で、若い世代にも果物文化を発信しようと
丸かじりりんごの栽培に奮闘するNO-JINのお二人にお話をお聞きしました。

今号も全国の食・農の現場で働く人々の熱い思いがたっぷり詰まっています! 
どうぞお楽しみに。

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産直コペルのご購入をご希望の方、本についてもっと詳しく知りたい方は

全国の地域おこしの先進事例が満載

特集 農産加工の原点その2 農村女性の喜びと共に

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現在の「農産加工」、ひいては、「6次産業化」の原点を紐解いていくと、その歴史は、戦後すぐに始まった「生活改善普及事業」にまで遡ることができる。
 「生活改善普及事業」とは、「農業改良普及事業」と共に、戦後日本において、農村の暮らしの向上、考える農民を育成するために、農業経営および農村生活の改善に関する技術・知識の普及、啓蒙を行う、都道府県と国との協同事業をいう。生活改善普及事業は、主に農村女性を対象に、かまどの合理化・効率化を行う「かまど改善」からはじまり、栄養学や保健衛生などの衣食住に関する実用的な知識や技術の普及が目指された。
 そこで活躍したのが、「生活改良普及員」だ。採用されたのは、地域の若き女性達。まだまだ女性が外で働くことが珍しかった時代に、農村の暮らしをより良くしていくために、多くの女性達が身を粉にして働いてきた。
 そのひとりである池田玲子さん(78)。長野県の生活改良普及員として、20歳から60歳まで、40年間勤め上げた。普及員を退職した後も、農村の暮らしと知恵を語り継いでいくため、精力的に活動している。現在、制度としての「生活改善」はその役目を終えたが、池田さんが農家の女性達と共に切り拓いてきた道は、「農村の可能性」を開き、現在に続く「6次産業化の原点」ともいえる。
 今回、池田さんが働いていた当時のことや戦後の農村女性達がどう生きてきたのかなど、様々な話を聞くことができた。農村で生きる女性達の思いを背負ってきた「農産加工」の歴史について、紐解いてみる。 (編集部・柳澤愛由)



農家の女性たちを支えるために



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「20歳を過ぎた位の私の話に、よく耳を貸してくれたと思います」と、池田さんは当時を振り返る。
 池田さんが生活改良普及員として働き始めたのは、昭和34年のこと。日本は高度経済成長を迎え、農村でも、徐々に兼業化が進み、男性は農業よりも手取りの良い仕事に就くことが多くなっていたそうだ。そうした中、農業を主に担い始めていたのが、農家の女性達だった。池田さんは、そうした女性達のもとに通いながら、生活改善のための知識の普及に当たっていた。
 池田さんが働き始めた昭和30年代は、既に事業も着実な歩みを進めており、農村の生活様式も徐々に変化しつつあった頃。
 「働き始めた頃はもうかまど改善は行われていなくて、最初の仕事は、女性達の仕事を助けるために、農繁期に共同炊事場を作ったり、子供を預けられる季節保育所を作ったりしたことだったかな。お宮さんを借りて、当番制でおかずを作ったり、共同作業の仕組みを作ったりして」
 女性のための働く環境など、特に農村部では縁の無かった時代、家で子どもをそっと寝かせてから畑に出たり、子どもを畔で遊ばせたりしながら農作業を行うのが常だった。兼業化が進み、女性達の負担が増えた時代だったからこそ、地域の中で助け合う仕組みが求められていた。



女性達の切なさに寄り添うのが普及員

地元、信州の農・食・暮らしを発信

そうは言っても…信州の肉もおいしい!

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 「野菜が主役のBBQ」をご紹介してきましたが、そうはいっても、やっぱり長野県のお肉もおいしい! 実は、長野県は個性豊かなお肉がたくさん生産されています。牛・豚・鶏などスタンダードなものから、ジンギスカンや鹿肉・猪肉などの野生肉まで、自然豊かな信州だからこそのおいしいお肉がたくさんあります。信州ならではのお肉があれば、BBQがもっと楽しくなること間違いなしです!


羊の町 信州新町のジンギスカン




 昭和初期の頃から綿羊の飼育が始まり、ピーク時には4,000頭もの羊が飼育されていたという信州新町。かつては肉と毛の両方が活用されていました。羊を使った料理の普及も熱心に行われ、「ジンギスカンの町 信州新町」が定着するようになったそうです。
 特製ダレに漬け込んでから焼くジンギスカンは、一度食べたらやみつきの美味しさ! 道の駅信州新町では、生姜やニンニクが入った特製ダレで味付けた羊肉を販売しており、ご家庭でも手軽に信州新町伝統の美味しさを味わっていただけます。ぜひ一度ご賞味あれ!

お問い合せ



●道の駅信州新町
長野市信州新町水内4619
TEL 026-262-2228


南信州・野生肉の遠山ジンギス!
「鹿ジン」「猪ジン」


直売所がこの先生きる道を共に探る

信州直売所学校【3】 グリーンツーリズム・地産旅消の農商工連携

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9月13日・14日に行われた第4講義のテーマは「グリーンツーリズム」。講師は、長崎県大村市のおおむら夢ファームシュシュの代表、山口成美さんと、福島県会津若松市のNPO法人素材広場の代表、横田純子さん。農業や食を柱としたグリーンツーリズムについて学んだ。


農業を夢のある産業に




 山口さんは、自身とその仲間らで開設した長崎県大村市の「おおむら夢ファームシュシュ」における「観光産業」の取組を紹介し、農業の可能性を熱く、そして楽しく語った。
 本誌5号でも特集を組んだおおむら夢ファームシュシュは、長崎空港から車で15分程度の場所にあり、年間約49万人もの人が訪れる人気店。地場産の農産物や加工品を販売する直売所を中心に、アイス工房やパン工房、洋菓子工房、バイキングレストラン、収穫体験施設が併設する、農業複合施設だ。これをツーリズムと結び付け「観光産業」として進めている。
 「金がないなら知恵を出せ。ないものねだりではなくあるもの探しをしよう」と山口さん。その言葉通り、シュシュの取り組みは、様々なアイディアに満ちている。

 例えば、バイキングレストラン。消費者からしたら直売所の魅力は「旬の野菜がたっぷりあること」。しかしその一方で、旬の時期たくさんとれる野菜は、多くの農家が作っているため、出荷量も多く売れ残ってしまいがちだ。また、珍しい野菜についても同様。変わった野菜に出会えることは直売所の面白さでもあるが、まだ食べたことのない新しい野菜は消費者にとって手に取りづらいために売るのも難しい。そこでシュシュでは、ランチバイキングにそうした野菜をたっぷりと使うという。「試食に出すだけではなかなか売れないものも、昼ご飯に提供すると、みなさん帰りがけに買っていってくれるんです」
 他にも、同店では、このレストランを使った「ウエディング」までも提案している。全国には数多くの直売所があるが、ウエディングまで行う直売所は、シュシュをおいて他にないのではないだろうか。
 シュシュの結婚式では、同店で販売する加工品にオリジナルラベルをつけて引き出物としたり、新郎新婦に受粉作業をしてもらって作ったフルーツジュースを提供するなど、楽しい工夫がいっぱいだ。


 さらに、ウエディングだけではない。法要までも執り行っているというから驚く。
 「直売施設で法要というと驚かれますが、菊の花や、お料理、引き出物…農業の可能性がこれだけ詰まっているんです」という山口さんの言葉には、参加者らも深くうなずいた。
 「『農業は厳しい』と言っていても誰も寄ってこないけれど、『農業は楽しい』と言っていれば、人が集まる。シュシュは、農業を通して『不安』ではなく『ファン』を募りたい」と山口さん。「自分たちで可能性を探して、農業を夢のある産業にしましょう」と明るく訴えた。「観光産業でお客さんに感動を与え、農家に希望を!」