地元、信州の農・食・暮らしを発信 ―さんちょく新聞より―

信州にはる到来 直売所に活気

 今冬は、関東甲信地域を中心に豪雪に見舞われ、各県で大きな被害が出た。農業被害も甚大で、長野県だけでも被害額は、92億5674万にのぼっている。現在も栽培施設の撤去や再建に追われている農家は多く、各地に雪害ぼ爪痕が色濃く残っている。

 こうした状況の中でも、県内の直売所には、春の味覚が多く出荷され始めている。フキノトウやウド、タラの芽などの山菜やわさびの花やアスパラといった旬の味が売場を賑わしている。苦しい中でもしっかりと出荷を続ける農家も多く、農家の底力を感じる春になった。

 松本市の道の駅「いまい恵みの里」にも、旬の味が並んでいる。春堀の長芋だ。果樹地域として有名な今井地域だが、長いもの産地としても有名だ。肥沃で水はけが良い火山灰土」で育った長芋は、甘味とねばりが強いのが特徴。「いまい恵みの里」のスタッフは、「ふわふわした食感が最高です。擦らずに煮物にしても美味しい。お勧めです。」と笑顔で話す。

 豪雪の影響で、雪解けが遅く、収穫が遅れたが質には影響がない。また山菜やわさびの花なども豊富。
 ゴールデンウィークからは、アスパラやタケノコといった初夏の味も出始める。花苗や野菜苗などの出荷もピークを迎える。
 豪雪に負けずに、丹精込めて作られた農産物を買いに直売所に出かけよう。

(平成26.4.28 産直新聞第87号)
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