直売所がこの先生きる道を共に探る

信州直売所学校2015 第6回

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農作業中の事故を防ごう



 産直新聞社と長野県農政部が主催する信州直売所学校は11月4日、第6回講座を塩尻市にある県総合教育センターで開きました。今回のテーマは農作業中の事故を防ぐ内容。受講者は、県農政部農業技術課の講義に続き、グラウンドで実際の農機具を前に、取扱い方などを関東甲信クボタ(松本市)の職員から指導を受けました。

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 交通事故や労働災害と異なり、農作業中の事故の死者数は年々増加しているのが特徴です。作業慣れした圃場では、危険箇所に気がつかない、気を配らない人が多く、安全な農作業への意識が希薄になりやすいといえます。また、農業者の高齢化も原因の1つといえます。
 県農政部農業技術課の原祐太さんは「農業は事故の多い産業だということを認識してほしい。目先よりその先にあるリスクを考えて作業することが身を守ることにつながる」と訴えました。

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 グラウンドでは農作業で使用する頻度が高い管理機、刈払い機、トラクターの扱い方やメンテナンスの仕方などを学びました。
 関東甲信クボタの小口剛さんは刈払い機を見せながら、作業前に刈刃に異常がないか確認することや、チップなどから身を守るために「保護メガネやヘルメット、手袋など作業時の身支度には気を配って」と呼び掛けました。
 農作業中の死亡事故でもっとも多いのがトラクターの転倒によるもの。同社の横沢忠彦さんは「傾斜角は10〜15度が限度。さらに、地面がでこぼこしている場所は特に注意が必要。トラクターは重心が高いので倒れやすい」などと改めてトラクターの特徴を説明しました。


次回の信州直売所学校



 次回の信州直売所学校は12月16日。直売所の経理分析の視点から店舗管理・商品管理のノウハウを学ぶ講座、議論を活性化させるためのリーダーの心得とテクニックを学ぶ講座、そしてこれからの直売事業のポイントとなる契約栽培について学ぶ講座の三本立てです。特に直売所運営者の方にとって得る所の多い講座となっております。奮ってご参加下さい。


カリキュラム・参加申込書はこちら



 現在、信州直売所学校では、各回の受講生を募集しています。興味のある回のみの参加も受け付けております。お誘い合わせの上、ぜひ、ご参加ください。
 参加申込は↓の申込用紙をダウンロードいただき、必要事項を記入の上、産直新聞社(FAX:0265-82-1261)までお送り頂くか、お電話(TEL:0265-82-1260)でお申し込みください。

信州直売所学校申込書 (pdfファイル、677835バイト)
信州直売所学校カリキュラム (pdfファイル、4653103バイト)
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GAPとは「Good Agricultural Practice」の略で〝良い農業の実施〟の意味。「人間の健康」「自然の環境」を守り、「持続的農業」生産を行い、消費者に信頼される健全な農業を実践することです。科学的知見に基づきながら、食品安全だけでなく、環境保全や労働安全など幅広い分野を対象とし、法令やリスクを認識しつつ、持続的な農業生産を目指します。

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