地元、信州の農・食・暮らしを発信 ―さんちょく新聞より―

甘くてうまい!トウモロコシ

 夏が来た! 昔からトウモロコシは日本の夏の定番の味です。でも、トウモロコシと一言で言っても実に様々な種類があるんです。
 農産物直売所には、市場にも多く出回っているゴールドラッシュ等を筆頭に、個性豊かなたくさんのトウモロコシが並びます。実は、「直売所向け品種」もいろいろと開発されているトウモロコシ。スイートコーン(糖度の高いトウモロコシの総称)はその甘さを出すために栽培が難しい品種も多く、直売所でしか見られないものも少なくありません。
 ここでは、編集部が各直売所で見つけたなかなか出回らない貴重なトウモロコシをご紹介します!



グラビス



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 ミエルコーン(黄色)とピュアホワイト(白)を掛け合わせてできたのが、「グラビス」。
 甘みと旨みのバランスに優れており、見た目にも白と黄色の粒が混ざったバイカラーのトウモロコシです。皮が薄く果皮が柔らかいので、茹でる場合は、茹で時間は短め(水から茹でて沸騰してから5分程度)でOK。電子レンジなら、皮をむいてラップで包み、500Wで3分程度加熱すると、美味しく召し上がっていただけます。

【ここで見つけた!】 彩菜館(木曽町開田高原)



平谷ハーモニー



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 生で食べられるほど甘い「平谷ハーモニー」。糖度は17度以上、高いもので24度にまで達するものもあるといいます。
 平谷村内でしか作っていない品種なので、ぜひ村まで来てお買い求めください。出荷時期は7月末から9月の頭くらいまで。皮をむいて表面にさっと水分をかけたうえで塩(塩の力で糖度がさらにアップ!)をふってレンジ(500W)で3分加熱すると美味しく召し上がりいただけます。

【ここで見つけた!】 道の駅信州平谷ひまわり市場(平谷村)



おおもの



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 一般的なトウモロコシよりも一回りほど大きく、皮も柔らか、甘みもバツグンというお得感満載の優等生品種。
 そのおいしさから、アルプス市場では「〇〇さんの『おおもの』はいつから出る?」といった問合せがくるほどなのだといいます。品種名を指定して問合せがあるのは「おおもの」位なのだとか。舌の肥えた直売所常連さんがリピートするほどのおいしさです。

【ここで見つけた!】生産者直売所アルプス市場(松本市)




優作



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 優作の特徴はなんといってもそのサイズ。通常のトウモロコシと比較してとても大きいことから、「どでかコーン」とも呼ばれています。その重さ、約500g!
また、皮や芯の柔らかさも特徴で、茹でた優作は、芯ごと包丁でサクサクと切り分けられるほど。甘みと旨みと兼ね揃えた優作は、昔から道の駅日義木曽駒高原の〝看板トウモロコシ〟。県内でも同店以外ではそうそうお目にかかれない逸品です。

【ここで見つけた!】 道の駅日義木曽駒高原(木曽町日義)




ピュアホワイト



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 一般的なトウモロコシは、黄色かバイカラー(黄色と白の2色)ですが、ピュアホワイトはなんと白一色。強い甘みも特徴のトウモロコシです。
 真っ白の実が一粒一粒並ぶその姿は、その名の通りまさしく「純白」。栽培が難しく、たてしな自由農園でもごく限られた一部の生産者しか作っていないため、見つけられたらとてもラッキー!

【ここで見つけた!】 たてしな自由農園(茅野市・原村)



甘太郎



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 糖度が22度にもなる「甘太郎」は、道の駅 信州新野千石平「蔵」が近隣の農家さんと共同開発したオリジナルブランド。標高800mの阿南町新野地区の厳しい寒暖差によって作られる強い甘みが特徴で、果皮が柔らかく、買ったその場で皮をむいてかぶりつけます!
 サラダに入れたり、コーンコロッケにして贅沢に味わうのもおすすめ。店頭に並ぶ7月中旬~8月上旬を狙って京阪神からトラックでまとめ買いに来る常連さんもいる人気ぶりで、開店後2時間で売切れてしまう日も多いそう。同店では、みずみずしい甘さの「あんみつ姫」や「かか様」など珍しい品種にも出会えます。信州新野の旬の味を、ぜひご賞味あれ!

【ここで見つけた!】 道の駅信州新野千石平「蔵」(阿南町)