地元、信州の農・食・暮らしを発信 ―さんちょく新聞より―

無塩の漬物 木曽のすんき おいしく食べよう植物性乳酸菌

 木曽地域で古くから食べられている「すんき」の漬け方から、学術的な研究に基づく効能について、また「すんき」を使ったレシピなどを紹介した本が「木曽すんき研究会」から発行された。
 同研究会会長の北川聡さんは、「木曽のすんきの集大成。すんきの全てが分かるように作りました」と話す。

 これまで、「すんき研究会」では、各家庭で作られる「すんき」の美味しさなどを競う「すんきコンクール」などを20回にわたって開催し、信州大学や東京農業大学などをはじめとする大学との共同研究も積極的に進めてきた。この取組みと「木曽のすんき」の奥深さを広く発信していきたいと発行されたのが「無塩の漬物 木曽のすんき おいしく食べよう植物性乳酸菌」だ。

 この本は、すんきそば、すんきピザ、すんきおやきなど、すんきを使った料理のレシピ本としても活用できるだけでなく、材料となる伝統野菜である赤カブについてやすんきの乳酸菌の効能など、大学の教授陣も執筆に参加し、学術的な研究結果までも掲載している点も特徴的だ。各家々のすんきの漬け方なども紹介しており、文化を継承していくためのひとつの資料としても活かされていくだろう。

 販売は、木曽地域の道の駅をはじめ、ふるさと体験館きそふくしま(木曽町)やブックガーデンYAMAJI(木曽町)、木曽くらしの工芸館(塩尻市)などで販売している。ぜひ、木曽に来た際は手に取って貰いたい。

編集・発行/木曽すんき研究会 監修/東京農業大学教授 岡田早苗 定価:1300円(税込)

 この本に関する問合せは、「ふるさと体験館きそふくしま(TEL0264‐27‐1011)」まで。

(平成26.4.28 産直新聞第87号)
さんちょく新聞とは

長野県内の直売所情報に特化した季刊(年4回)のフリーペーパーです。直売所や道の駅で見かけたら、ぜひ手に取ってみて下さい。「産直コペル」をご購読いただくと「さんちょく新聞」が同封されます。併せてお楽しみ下さい。

記事一覧