地元、信州の農・食・暮らしを発信 ―さんちょく新聞より―

農家の冬支度「おしょうゆの実」

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 安曇平で昔から冬の常備菜として食べられていた「おしょうゆの実」。水で戻した黒豆と押し麦を蒸し、麹菌を入れて発酵させた「豆こうじ」に、しょうゆなどを入れて作る。大豆や米麹を使う地域もあるが、安曇平では黒豆と押し麦で作るのが定番だ。「しょいのみ」などとも呼ばれた。
 昔は家庭でも「豆こうじ」から作っていたそうだが、道の駅ほりがね物産センター(安曇野市)では、手軽に「おしょうゆの実」を作ってもらうため、「豆こうじ」の販売をしている。今回はこの「豆こうじ」から作る「おしょうゆの実」のレシピをご紹介。麹の甘味が出てくるため、塩や醤油だけで作る方法もあり、作り方や味は地域や家庭によって様々。農家の冬の常備菜、味を調節して、各家庭お好みの「おしょうゆの実」を、ぜひ作ってみてみて欲しい。


材料



・豆こうじ…450g
・水…50cc
・しょうゆ…120cc
・みりん…250cc
・酒…50cc
・水…50cc
(甘酒…お好みで)
(砂糖…お好みで)


作り方



(1)「豆こうじ」にぬるま湯をひたひたになる位まで入れる。

(2)1〜2時間暖かい所に置く。(※保温ジャーを使うとより早くできる)

(3)「豆こうじ」が柔らかくなったら余分な水分を切る。

(4)しょうゆ、みりん、酒、水をあわせ、煮立たせる。好みで甘酒を入れると自然の甘味が増し、一層おいしくなる。

(5)柔らかくした「豆こうじ」と、冷ました(4)を混ぜ合わせ、数日おき味がなじんだら完成。

※必ず冷蔵庫で保管してください。

(平成28.1.12 産直新聞第92号より)