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国産にこだわり、農と食をつなぐ【第9回アグリフードEXPO東京2014】

 国産農産物をテーマとした展示商談会「アグリフードEXPO東京2014」が、8月20日(水)21日(木)の2日間にわたり、東京ビッグサイト西2ホールにて開催された。これは、日本政策金融公庫が毎年主催する展示商談会で、東京での開催は、9回目となる。

販路拡大を目指す農業者とバイヤーとのビジネスマッチングの場
販路拡大を目指す農業者とバイヤーとのビジネスマッチングの場

 全国各地の稲作、野菜、果樹、畜産などの農業者や食品加工業者等624先がブースを構え、今日の機会をビジネスチャンスにしようと、自社の「商品のこだわり」や「美味しさ」を、試食や呼び込みなどの工夫をしながらPRしていた。

「農家さんの新を商品コーナー」を特設。新たに開発した加工製品をバイヤーに試食していただき、意見をいただく試み
「農家さんの新を商品コーナー」を特設。新たに開発した加工製品をバイヤーに試食していただき、意見をいただく試み

 出展する農業者、食品加工業者達は、いずれも「国産」にこだわり、地域の農産物に付加価値をつけ、販路拡大を目指す集合体であり、いわば日本の農業を発展させようという熱意ある方々で、場内は活気に満ちていた。また、魅力ある農産物、農産加工物を知って活用したいとする、中食・外食をはじめ、流通、食品関係企業のバイヤー達が、関心あるブースに足を運んでいた。

「やまぶしだけ」という山形県産きのこ 珍しい商品と共にメニューのレシピも並び、試食できる
「やまぶしだけ」という山形県産きのこ 珍しい商品と共にメニューのレシピも並び、試食できる

北海道のブランドを担うジャガイモ「きたあかり」「きたかむい」など。バイヤーが集まっていた。
北海道のブランドを担うジャガイモ「きたあかり」「きたかむい」など。バイヤーが集まっていた。

長野県駒ケ根市のごま農家。地元の食品会社とのタイアップ商品をPRしていた
長野県駒ケ根市のごま農家。地元の食品会社とのタイアップ商品をPRしていた

北海道、発酵自然食品のみそとしょうゆを使ったミニトマトの漬物はスイーツのように甘い
北海道、発酵自然食品のみそとしょうゆを使ったミニトマトの漬物はスイーツのように甘い

高知発 ヤギミルクとプリンをブランド商品に。昔からもっとも母乳に近い乳として知られていた。
高知発 ヤギミルクとプリンをブランド商品に。昔からもっとも母乳に近い乳として知られていた。

 今回、新しい取組として、会場内の特設コーナーに「農家さんの新商品コーナー」が設置されていた。農業者の方方によって新たに開発した加工製品を、バイヤーの皆様が試食しアンケートに協力するという仕組みだ。

 アンケート結果は、農業者にフィードバックされて、更に素晴らしい製品を生むための開発の一助となる。25先の農業者が時間を区切って商品を出しており、トレーに入れてテーブルに着くバイヤーも真剣に味見しながら、ペンを走らせていたのが印象的だった。六次産業化をサポートする日本政策金融公庫のアイデア企画だ。

 また、販路を海外に求める出店者の為に、日本貿易振興機構(JETRO)の協力のもと、海外バイヤーを招いて、「個別商談会」を開催しているコーナーも設置されていた。

(平成26.8.21)