直売所がこの先生きる道を共に探る

直売所ヒアリング 結果速報

技術向上・品質改善で直売所の魅力をアップしよう!
長野県内直売所×長野県農政部×産直新聞社



 長野県内の農産物直売所を対象にした一斉ヒアリング調査を4月7日からスタートしました。4/28現在で、すでに59カ所の直売所を訪問し、調査に協力していただきました。

 まだ、途中経過ですが、報告いたします。

 直売所の抱える課題は、その立地や規模、形態などによってさまざまで、直売所GAPに関して、考え方や取り組み方も各直売所ごとに大きく異なります。

例えば---

○「直売所GAPは、店舗を運営していく上で必要なことだと認識している。
  栽培履歴・防除歴については、生産者組合に入会する際に提出の義務がある  理解してもらったうえで加入してもらう。農薬関係に気を配るのは、直売  所として、当然の義務だと思っている」。

○「GAPに関する長野県の勉強会に出席したことはあるが、実践には至っていな  いが、求められる部分と認識はしている。

○「GAPの取組は手間ばかりかかってしまうイメージ。細かい書類を作るのに時  間を取られることなく、シンプルにGAPを実践することが出来たら、有益だ  と思う。

○ 新しい取組をしようと直売所側で働きかけても、なかなか生産者がついて  こない現状がある。実践するのは、難しいと感じる。

○ GAPを実践することによるメリットが感じられない。

---などGAPに関して前向きに取り組みたいと考える店舗もあれば、「面倒」と  いうイメージが先行している店舗もあります。

 実際に直売所を訪ねてみると、「GAPの概念を知らない」あるいは「知っていても特に取り組んでいない」と回答する店舗においても、現状の取組の中で、県で作成した直売所GAP基準案をほぼクリアしている店舗は、多数存在します。
 GAPといってしまうと、煩わしい、ややこしい、というようなイメージを持たれがちですが、直売所を運営するうえで、リスク管理の観点から必要とされる基本的な事柄は、多くの店舗ですでに実施されていることが多いものです。

 せっかく取り組んでいるそれらの行為を対外的にアピールできるような形を作ることで、消費者に安心や安全を訴える根拠がより確かなものになります。

(平成26.4.29)
アグニコ

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GAPとは

GAPとは「Good Agricultural Practice」の略で〝良い農業の実施〟の意味。「人間の健康」「自然の環境」を守り、「持続的農業」生産を行い、消費者に信頼される健全な農業を実践することです。科学的知見に基づきながら、食品安全だけでなく、環境保全や労働安全など幅広い分野を対象とし、法令やリスクを認識しつつ、持続的な農業生産を目指します。

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