地元、信州の農・食・暮らしを発信 ―さんちょく新聞より―
信州豊丘のりんごはプレミアムな味わい!
豊丘のりんごがうまい訳
長野県はりんごの産地であり、安曇野や松川町、飯田市など有名な産地が多くあります。しかし、下伊那郡豊丘村のりんごは他に負けない美味しいりんごなのです。豊丘村のりんごの特徴は、甘味、酸味など、りんご本来の味わいが濃いことだと言われています。この美味しさの理由の一つは、日較差にあります。日中と夜の気温の差が大きく、昼間に蓄えた養分を夜に蓄える事で、味の濃いりんごに育つのです。
更に、豊丘村は天竜川を挟んで西向きの段丘になっており、日の光を浴びる時間が長いというのも重要です。土壌も養分を多く含んだ粘土質。日較差、太陽光、土壌という条件が揃い、そこに農家さんが手をかける事で、美味しいりんごが出来るのです。
つがる
◆特徴
大玉で、甘みが強く果汁が豊富。
早生りんごの代表品種として、多くの人に好まれています。
紅玉
◆特徴
酸味が強く、アップルパイやジャムなどに最適の品種です。
もちろん生で食べても美味しい根強い人気を誇っています。
シナノスイート
◆特徴
甘味とかおりの良さが魅力。
ジューシーなのに、すっきりとした味わいで人気上昇中。
秋映
◆特徴
甘味と酸味のバランスのよい品種です。
歯ごたえのあるシャリシャリ感が味わえます。
えんじに近い深い赤色が特徴。
アルプス乙女
◆特徴
濃い赤色のミニりんご。
ひとつ40g程と小さいですが、甘味と酸味があり、
生食やお菓子作り、料理のアクセントにも使われています。
シナノゴールド
◆特徴
貯蔵性に優れた黄色いりんご。甘味と酸味のバランスに優れています。
近年、欧州でも栽培されるようになった注目の品種です。
王林
◆特徴
酸味があまりなく、香りと甘味が強い品種です。
果汁が多いのも特徴の一つです。
ふじ
◆特徴
りんごの王様として人気の蜜入りりんご。
甘味、酸味、歯ごたえのバランスがよく、貯蔵性も高い。
国内で一番作られています。
以上、豊丘で栽培されているりんごを紹介しました。ここで紹介したりんごの他にも、陽光、シナノピッコロやシナノドルチェ、北斗、恋空などたくさんの品種を栽培しています。
豊丘村産のりんごは「まるとよ印」のりんごと呼ばれ、高値で取引されていたと言います。現在このまるとよ印のりんごを復活させようと村の人たちが立ち上がっています。「さんさ」や「つがる」から始まり、「シナノスイート」、「ふじ」と、りんごの季節は続きます。まるとよ印のりんごを食べに豊丘村に遊びに行ってみて下さいね。
(平成26.2.14 産直新聞第85号)