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田んぼに立てるかかしを作ろう

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 「まっくん田んぼ探検隊」事業の一環として、8月3日、まっくん田んぼに設置するためのかかし作りが行なわれた。5世帯11人の家族、そして上伊那農業高校から3名の生徒も参加した。

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 かかし製作は、まず木の棒を十字に縛り、それに衣服を着せる。そして、衣服の下にわらを詰めて肉付けし、最後に顔となる部分にマジックで表情を描き、帽子をかぶせて完成だ。子供たちの描くかかしの表情は様々で、個性的なかかしがいくつも出来上がった。参加者たちは「怖い顔になってしまった」、「その方がきっと効果があるはず」などと、自分らで作ったかかしに口々に感想を言い合っていた。

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 かかし製作の後はおやつの時間となった。まっくんファームから差し入れに頂いたとうもろこし、大芝高原味工房のジェラート、そしてまっくん田んぼ実行委員会がその場で作ったぽん菓子を頂いた。機械を使ってぽん菓子を作る様子に、子供たちは興味津々だった。

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 また、おやつを食べながら、上伊那農業高校生による、米の成長についての説明を聞き、かかしの果たす役割について勉強した。米がある程度成長し、米の中にデンプンが形成される乳熟期と呼ばれる時期がある。この時に米粒をつぶすと、デンプンを主成分とする白い汁が出てくる。すずめなどの鳥たちはこれが大好物で、これを狙って田んぼにやってやってくるのだという。その鳥たちから米を守るため、今回作ったかかしが効果を発揮するのだということを学んだ。

 おやつの時間が終わると、まっくん田んぼに移動し、かかしを田んぼの土手に設置した。強い風が吹いても倒れたりしないよう、支えの棒を土手に深く打ちつけ、それにかかしをしっかりと固定させた。6つ並んだかかしの前で全員が並び、記念撮影をして終了となった。自分たちで作ったかかしが田んぼの前で並んで風に拭かれている様子に、参加者たちは満足げな表情を浮かべていた。

(平成26.8.25)